野球賭博問題

プロ野球を騒がせる野球賭博と黒い霧事件

黒い霧事件

現在、日本のプロ野球では、野球賭博問題が発覚し、大きな社会問題となっています。大リーグの有名日本人選手の弟が関わったとされるだけでなく、選手本人が何人も、それも有名チームの選手が関わっていたことでも大きな衝撃を社会に与えました。 プロ野球界では実は過去にも野球賭博の問題があり、それは歴代不祥事のなかでも最大級のものと言われています。

具体的には、黒い霧事件と呼ばれるものです。黒い霧事件は、1969年から1971年にかけて発覚した、プロ野球関係者が試合の八百長に金銭の授受を含めて関与したとされる、一連の疑惑および事件のことです。最終的には19名のプロ野球選手が永久追放・出場停止などの重い処分を受ける騒動に発展、複数の逮捕者まで出てしまいます。

さらに、問題の中心となった球団は戦力ダウンと観客の減少のため、1972年に身売りすることになります。その後、八百長には関与していないとされた元選手が2005年に永久追放処分が解除されます。この黒い霧事件以降、野球界では野球賭博に対して、二度と再発しないよう努力や対策を続けていたはずでしたが、その後の努力もむなしく、繰り返してはいけない不祥事が起こってしまいました。